ひとつめはこのような形です。
うねっている部分から切り出したので片側が丸く湾曲しています。
木製の楔を打ち込む際は、はじめに鉈やナイフ等で割れ目を作ります。
割れ目を作るやり方は、刃を薪に当てて、太めの枝などで叩いていきます。
鉄の楔の場合はいちいち割れ目を作る必要がないので、この点は鉄の楔のいいところです。
楔を噛ませてしまえば、あとは棒で叩いてこのように簡単に薪を割ることができます。
感覚的にはパカーンと割るというより、じわじわと裂け目を広げていく感じです。
割る木の種類によって感触はそれぞれ違います。
先に作った楔でも割ることはできましたが、もう少し耐久性を考慮して切り出してみました。
叩くところから打ち込む先まで円形にすることで少し丈夫にできました。
こちらがおおすみが薪を一刀両断するときに使っていた楔です。
なぜ楔を使うバトニングがナイフに優しいのか
ちょっと親父の小言くさい話になります。
昨今のキャンプブームでバトニングにチャレンジし始めた人も多いと思います。
バトニング(Batoning)と言えば、ナイフや鉈を棒(バトン=baton)で叩き割っていくことが醍醐味だと感じている人も多いはずです。
今ではテレビのキャンプ番組などでも当然のようにナイフでのバトニングを披露しています
発端としては、YouTubeなどで一部のブッシュクラフターなどがナイフでバトニングを始めたことで、その荒々しさやサバイバルらしい部分がウケて広がったと言われています。
しかし、実際にナイフなどの背を強い力で叩くことはナイフなど刃物自体の破損に直結します。
たとえフルタングだとしても構造的に弱い部分に負荷が集中すると破損することがあります。
なぜならナイフをはじめとして多くの刃物はバトニングを想定して作られていないからです。
興味のある方はbatoning knife brokenというワードで検索してみてください。
海外では「バトニングはナイフを破壊する最良の手段」とすら言われています。
最近はナイフ、鉈などの素材がバトニングにも耐えうるように、より頑強なものもあり、また日本では比較的柔らかい杉材の薪が多く使われているため、一概にナイフや鉈で押し切って割るバトニングも間違っているとは言えなくなっています。
いずれにしてもナイフなどに非常に高い負荷がかかるので、破損などのリスクを避けてナイフを大切に扱うのであれば、このようなバトニングを覚えておくといいでしょう。
また、ブッシュクラフト的な嗜みとしても非常におすすめです。
下の動画は私がナイフに正しいバトニングを知るきっかけになったバトニング動画です。
今回はレシプロソーで切り出しましたが、ナイフ一本でやる場合の参考にしてください。
使用しているナイフは最初がBUCKのHOOD PUNKで、後半の短いナイフがESEEのIZULA II(2)です。
私はこの動画を見てHOOD PUNKを買いました。
せるキャンでは今後の薪割りのために斧を導入することにしました。
購入したのはバーコ スプリング アックス MES3.5900FGです。
使用感についてはいずれレビューしたいと思います。
初心者には園児でも簡単に薪割りできるキンドリングクラッカーがおすすめ‼︎
いかがでしたでしょうか。
キャンプにここまで無骨なこだわりを持つ人ばかりではないと思います。
慣れない刃物の取り扱いは怪我のもとになるので、人によっては単純に効率よく安全を薪を割りたい人もいるでしょう。
そんな人にはキンドリングクラッカーがおすすめです。
保育園児でも安全に堅い広葉樹の薪でも割ることができます。
みなさんにとって安全に楽しい薪活のスタイルを見つけてください。
それでは。
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