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長い歴史をもつハリケーンランタンですが、今やキャンプの雰囲気作りに欠かせない存在となっています。
昨今のキャンプブームによって注目を集め、多くのガレージブランドがカスタムパーツを販売してスタイリッシュなスタイルを提案したことで人気が急騰しました。
今回はそんなハリケーンランタンがもつ魅力をさらに引き出すカスタマイズについて紹介します。
キャンパーに愛されるハリケーンランタン
ハリケーンランタンは灯油(ケロシン)を燃料に用いたランタンで、基本的な設計は原型からほぼ変わらることなく100年以上製造されてきました。
現在は灯油のほかにパラフィンオイルも燃料として使われています。
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今ほど電気が普及してない時代にハリケーンランタンは暮らしの中で使われる一般的な灯りとして重宝されていましたが、その後のガス灯や電球、蛍光灯を経て近年は明るく安全なLEDへとシフトしました。ハリケーンランタンの人気は昨今のキャンプブームが訪れるまで一部のコレクターの間に留まり、中古市場の価格も下落傾向でしたがYouTubeなどのキャンプ動画で紹介されたことから人気が爆発的に上昇しました。
ハリケーンランタンの基本構造は昔と変わっていないのでその明るさは蝋燭より明るい程度ですが独特の炎の揺らめきは癒しを与えてくれます。
代表的なブランドとしてドイツのフュアーハンド(Feuerhand)とアメリカ発祥のデイツ(Dietz)があり、共に長い歴史を持っています。それぞれのブランドのポピュラーなモデルとしてフュアーハンド276(以下、FH276)、デイツ78(以下、D78)が販売されています。この2つのランタンはサイズがほぼ同じで共通して使えるカスタムパーツが多いのも特徴です。
手を出しやすいランタンエプロン
まず最初に紹介するのはランタンエプロンです。
タンクエプロンと呼ばれたりもします。
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本来は給油のときのオイル垂れを染み込ませて吸い取る役目で着けられましたが、最近は個性を出すためのアクセサリーとして使用されています。最近は革以外に木材や金属で作られているエプロンもあります。
FH276とD78は給油口の穴径がそれぞれ25mm、23mmとほぼ近い大きさなので共用できるエプロンが多く販売されています。
ランタンエプロンはそのほかのカスタムパーツと比べて価格が手頃で種類も多く、給油口の穴のサイズに合わせ自作することもできるので最もポピュラーなカスタマイズと言えます。
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Vulcanus Designではプレミアムレザーを使用したエプロンを制作しています。
こだわりの高品質な革から好きな色とステッチカラーを選ぶことで自分だけの1枚を作れます。
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自分好みのエプロンを着けるだけでも愛着が湧くのでランタン初心者にもおすすめのカスタマイズです。
宝石のようなカスタムグローブの世界
ランタンにとって顔とも言えるガラスの筒をグローブ、または火屋(ほや)と言います。グローブを変えるとランタンの印象はグッと変わったものに見えます。
オリジナルのカラーグローブ
フュアーハンドやデイツは色付きのグローブを生産していた時期がありました。色はレッド、オレンジ、イエロー、ブルー、アンバー、グリーンなどです。それらは主に鉄道の信号や道路工事用標識灯として使われていました。現在は本来の用途として使われなくなりましたが色付きのグローブは今も衰えることなく人気があります。戦中の灯火管制下で使用されたブラックアウトグローブはコレクターズアイテムとして今も高値で取引されています。
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残念ながら現在メーカー純正の色付きのグローブは販売されていません。オリジナルのカラーグローブを入手方法はビンテージランタン専門ショップやフリマサイト、オークションサイトで探すなどに限られます。
現行のクリアのグローブを自分で塗装して着色するカスタマイズする人もいます。
それとは別にガレージブランドなどが独自に新しくカスタムグローブを設計し販売を始めたことでハリケーンランタンの人気が爆発的に上がりました。
シンプルなカスタムグローブ
カスタムグローブにはオリジナルの形を踏襲しながら色付きのシンプルなものと、まったく独自に設計されてこだわり抜いて作られているものなどがあります。
シンプルなカスタムグローブを販売しているブランドとしてはBuzzFireやLIGHT HOUSE STUDIOなどがあります。オリジナルのグローブに近いのでちょっと雰囲気を変えたい人におすすめです。
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色を変えるだけで雰囲気はグッと変わりますが、それだけだと物足りない人には設計からこだわり抜いて製作されたカスタムグローブを紹介します。
アート作品のようなカスタムグローブ
キャンプブームの中で独自に設計し作られたカスタムグローブを作るガレージブランドも現れました。それらのブランドから生み出されるグローブはそれまでの工業的製品だったハリケーンランタンをアート作品に生まれ変わらせたと言っても過言ではありません。
今回はその中から2つのブランドを紹介します。
まず最初に紹介するのは氷を表現したデザインのグローブで世間を驚かせたIWATADENKIです。
クラッシュアイスと名付けられたこのグローブは多くの人を惹きつけて瞬く間に誰もが憧れるカスタムグローブとなりました。
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グローブをクラッシュアイスに変えて火を灯すとまるで氷の塊の中に閉じ込められたかのように炎が揺らぎます。
クラッシュアイスはデザインから品質管理までこだわって作られています。特にスペシャルグローブと名付けられたシリーズは国内で特殊な耐熱塗装を施しており、独特の色合いと鉱物由来の虹色の滲みを見せます。
クラッシュアイス以外にラグジュアリーというアンティークランプを彷彿とさせるグローブもあります。
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IWATADENKIのグローブを購入するにはオンラインショップで抽選販売に申し込む必要があります。
抽選販売は不定期に行われるので定期的にサイトをチェックしてみてください。
また、購入時にInstagramIDを入力する必要があるので、購入してみたい人は事前にInstagramに登録しておきましょう。
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次に紹介するのはガラス作品を専門とする吹きガラス工房のMAGMA GLASS STUDIOです。
IWATADENKIがプロダクトデザインで作品を作るのに対して、MAGMA GLASS STUDIOはガラス工芸の粋を集めて作品を作っています。
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MAGMA GLASS STUDIOのグローブは大分県の久住高原の麓の吹きガラス工房でひとつひとつ手作りされています。こだわって選ばれた色ガラスメーカーの美術工芸用ガラスを原料に使用しており、ほかのグローブでは見ることのできない色の深みと表情の豊かさが特徴です。
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また、最近では切子ガラスアーティストのSTUDIO KOBINとのコラボ作品も販売されるなど独創的なグローブを発表し続けています。
購入方法は先ほど紹介したIWATADENKIと基本的に同じになります。
MAGMA GLASS STUDIOのグローブを購入するにはオンラインショップで抽選販売に申し込む必要があります。
抽選販売は不定期に行われるので定期的にサイトをチェックしてみてください。
また、購入時にInstagramIDを入力する必要があるので、購入してみたい人は事前にInstagramに登録しておきましょう。
手軽に楽しむカスタムグローブ
これまで紹介したグローブはどれも価格が本体価格と同じくらいか越えてしまいます。
手頃な価格で楽しめるカスタムグローブとしてAmazonでも取り扱いが増えています。
そこまでコストはかけずに手軽にカスタムしたい人におすすめです。
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火を灯すと花火が開いたような模様が浮かび上がるCARBABYのグローブは見てて楽しくなります。灯りとしての実用性はLEDに及びませんが雰囲気重視のグローブとして好まれています。
カスタムグローブはランタンの種類や色に合わせて組み合わせを選ぶことでオリジナリティを生み出す代表的なカスタマイズと言えます。
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