【2022】おすすめのポータブル電源をメーカーとグレードごとに比較&購入のポイントとお得に買う方法を紹介

信頼性のAnker

Ankerはモバイルバッテリーの頃から信頼性が高い人気のメーカーです。

ポータブル電源 | Anker Japan公式サイト
ポータブル電源は、一般的なモバイルバッテリーより、容量が大きく長時間使用することが可能。ノートPCや扇風機ような機器から、キャンプ用の小型冷蔵庫のような大きな電力が必要なものまで様々な機器の電力供給ができます。キャンプなどのアウトドアシーン...

ここ数年ポータブル電源にも力を入れています。
2022年はJackeryとEcoFlowに先を行かれている印象ですが、2021年7月から発売したPortable Power StationシリーズではAnkerならではの信頼性を盛り込んだ製品で、多くのユーザーから支持を獲得しています。

現行のポータブル電源はPortable Power Stationというシリーズで販売しており、中型クラスには535 Portable Power Stationがあります。

Anker 535 Portable Power Station (PowerHouse 512Wh) 512Wh/160,000mAh
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Anker

535 Portable Power Stationのスペックは以下の通りです。

バッテリー容量512Wh / 160,000mAh
AC出力(×4)110V(50/60Hz) / 500W(瞬間最大750W)
USB-A出力(x3)5V / 7.2A
USB-C出力(x1)5V / 3A、9V / 3A、15V / 3A、20V / 3A
シガーソケット(x1)12V / 10A
入力ポートDC、USB-C
入力(本体充電)DC 11-28V=10A (最大120W)
AC出力波形純正弦波
バッテリータイプリン酸鉄リチウムイオン電池
フル充電所要時間約3.4時間
給電/充電適応温度0℃〜40℃ / -20℃〜40℃
サイズ/重量292×251×188mm / ‎7.6kg
2022年8月現在

Jackeryの708やEcoFlowmのRIVER Proより1つ下のRIVER Maxに近いスペックになります。
スペックではやや劣りますが、他メーカーのポータブル電源に比べて約6倍の長寿命バッテリーを採用しています。
また、バッテリーパックは高さ50cmからコンクリート床への落下テストをクリアした強靭な構造で守られており、アウトドアでも安心して使える耐衝撃性能を備えています。
これらの性能はPortable Power Stationシリーズ全体に共通して備わっています。

さらにAnkerの大型クラスには757 Portable Power Stationがあります。

Anker 757 Portable Power Station (PowerHouse 1229Wh) 1229Wh/384,000mAh
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Anker

持ち運ぶには大きすぎるスペックですが、長寿命バッテリーのため自宅やキャンピングカーなどの予備電源として安心して備え付けられます。
AC出力は1500W/瞬間最大2400Wなので、これだけあれば電気製品を使用するのに十分な性能を備えています。
大容量&高出力を兼ね備えた長寿命ポータブル電源と言えます。

また、Portable Power Stationの前のPowerHouseシリーズにRIVER Proのスペックに近いPowerHouse II 800があります。

Anker PowerHouse II 800 778Wh/216,000mAh
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Anker

2020年9月に販売されましたが今後同クラスの後継機の発表があるか気になります。

そして、Ankerにも小型クラスのラインナップがあります。

Anker 521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh) 256Wh/80,000mAh
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Anker

521 Portable Power Stationは小型でありながらも約6倍の長寿命バッテリーと高い耐衝撃性能を備えています。

廃棄する際は送料を負担すればメーカーで回収してもらえます。

その他のメーカー

個人的には上に紹介したメーカーが2022年におけるポータブル電源の3大メーカーだと思います。
それ以外にも現在人気上昇中、ユニークなアイディア、ちょっと残念な経験となった3つの商品を紹介します。

人気上昇中のBLUETTI EB70S

BLUETTIは個人的にも急上昇中のメーカーです。
小型のポータブル電源から、停電や震災の非常用電源としても活躍する家庭用蓄電池まで幅広く手掛けています。

中型クラスにはEB55SとEcoFlowのRIVER Proと同等のEB70Sというモデルがあります。

BLUETTI EB55 537Wh/168,000mAh
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BLUETTI
BLUETTI EB70S 716Wh/218,000mAh
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BLUETTI

EB70Sのスペックは以下の通りです。

バッテリー容量716Wh / 218,000mAh
AC出力(×4)110V-120V / 800W(瞬間最大1400W)
USB-A出力(x2)5V / 3A
USB-C PD3.0(x2)Max 100W
シガーソケット(x1)12V / 10A
DC出力(x2)12V / 10A
ワイヤレス充電(x1)Max 15W
入力ポートAC、ソーラー充電、シガーソケット
入力(本体充電)AC 12V-28V (最大200W)
AC出力波形純正弦波
バッテリータイプリン酸鉄リチウムイオン電池
フル充電所要時間約3.75時間(AC)
給電/充電適応温度0℃〜40℃ / -20℃〜40℃
サイズ/重量320×217×222mm / ‎9.7kg
2022年8月現在

EB70Sは容量や出力でEcoFlow RIVER Proを上回っており、RIVER Proにないワイヤレス充電も備えるなど性能や充実した装備には注目の価値があります。
重量が9.7kgと10kgに届きそうな重さで取り回しが難しいですが、頻繁に移動させないのであればさほど苦労はないと言えます。
重量に目を瞑れば非常にバランスの良い製品です。

そのほかEB70Sにはゆるキャンを見てキャンプにハマったファンには嬉しいゆるキャンモデルもあります。

Access denied

愛らしいボディにユニークな発想のSmartTap PowerArq3

変わり種としてSmartTapのPowerArq3を紹介します。

SmartTap PowerArQ3 555Wh/150,000mAh
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SmartTap

容量は555Wh(150,000mAh)で、ひとつ上に626Whのモデルがあります。
PowerArQ3が他のポータブル電源と変わっているのは本体のバッテリーを交換できる点です。

EcoFlowのエクストラバッテリーは本体に増設することで容量を増やすことができますが、本体のバッテリーを交換することはできません。
それに対して、PowerArQ3は別売りのバッテリーを用意すれば必要なだけ容量を増やせますし、劣化したバッテリーを交換することで常にフレッシュな状態に保つことができます。
ポータブル電源はいずれ寿命を迎えて廃棄を迫られます。
メーカーによっては回収してもらえず、自身で処分するために余計に手間がかかる可能性があります。
PowerArQ3は本体はそのまま使い続けながら、バッテリーを交換することで使用し続けられる非常にユニークな方式を採用しています。

廃棄の際は自治体や家電量販店での回収になります。

残念な結果となったLACITA ENERBOX-SP

個人的に納得いかないまま役目を終えたポータブル電源も紹介します。
LACITAのENERBOX-SPは初めて購入したポータブル電源です。

LACITA ENERBOX-SP 444Wh/120,000mAh
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LACITA

無骨さとスタイリッシュさの合わさったデザインと三元系リチウムポリマー電池に惹かれて購入しました。
通常のENERBOXと迷いましたがキャンプで使うことを前提にしていたので防水規格のENERBOX-SPに決めました。

ENERBOX-SPのスペックは以下の通りです。

バッテリー容量444Wh / 3.7V-120,000mAh
AC出力(×3)100V(60Hz) / 定格400W
アクセサリーソケット出力(×1)9 ~ 12.6V / 最大110W
USB出力(×3)5V – 2.1A / 最大10.5W
入力ポートDC
入力(本体充電)DC14.5 ~ 24V
AC出力波形正弦波
バッテリータイプ三元系リチウムポリマー電池
フル充電所要時間約7時間(ACアダプタ充電時)
給電/充電適応温度-10℃〜40℃/ 0℃〜30℃
サイズ/重量303×134×184mm / ‎6.48kg
■防水防塵規格:IP44 ■菱形PSE:AC充電器(付属品) ■丸型PSE認証テストと同じ基準の安全試験:内蔵バッテリーパック ■UL1642:内蔵バッテリーセル ※エナーボックス本体及び内蔵バッテリーは製品規格上、PSEの対象製品ではございませんのでPSEマークを印字しておりません。(※商品説明より抜粋)

2022年8月に有名ガレージブランドとのコラボも発表され、今も人気を窺わせるENERBOXです。
2020年4月から製品が販売されて2年以上経ちますが、デザインや仕様は変わらないまま販売を続けています。

使用してみて良かった点は絶妙なサイズと重さによる取り回しの良さです。
女性でも持ち運びに苦労することなく、積載や収納にも困らないのは良い点でした。
ただ、2泊程度の場合だと444Whの容量では充電を使い切ってしまうこともあり、定格出力も200W/瞬間最大400Wと動かせる電気製品は多くありません。
主にLEDランタンやファン、スマートフォンなどのバッテリーの充電や電気毛布程度の消費電力の低い電気製品の使用に限られてきます。
加えて、1年半の使用で故障した際に判明した問題点もありました。

実は水濡れ厳禁なENERBOX-SP(IP44)

購入から1年半ほどで充電できなくなったので修理へ出しました。
その回答としては内部のバッテリーに水分付着の形跡がある点が判明して、有償交換とのことでした。

商品説明には「ENERBOX-SPは防水規格IP44に合格しており、レベルは「防沫」になります。防沫レベルとは「いかなる方向からの水の飛沫(水しぶき)によっても有害な影響を受けない」とされております。」と記載されています。
防水規格は購入の決め手の1つでした。

ENERBOX-SPは防水規格IP44を謳っています。
最近よく目にする防水規格のIPはIPに続く前の数字が固形物の侵入に対する防塵保護等級(0〜6)で、後の数字が水に対する防水保護等級(0〜8)を示しています。
ですからENERBOX-SPのIP44では4等級の防塵性能と4等級の防水性能を備えています。
4等級の防水性能は以下の通りです。

「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
300〜500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水、10分」

IP規格・防水保護構造及び保護等級

使用していたエナーボックスは10回程度キャンプに使いました。
キャンプ中はインナーテントに置いての使用です。

雨キャンプや湖畔のキャンプはありましたが、本体を濡らすようなことはなかったので、サポートへ故障原因について疑問を投げかけてみたところ、「ENERBOX-SPは筐体(外装ケース)は防水仕様ではなく、バッテリーにフッ素系樹脂による防水加工を施しています」との回答でした。
さらには「水に濡れた場合はもちろん、湿度の高い場所での使用された場合は保証対象外になります」と言われました。

「防水規格を謳ってるのにそんなことあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、これから購入を検討される方の参考になればと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。
今回紹介したメーカーの多くはこれまで製造、販売してきた製品の実績とサポートがあります。
メーカーによっては寿命を迎えたバッテリーの回収もおこなっています。
ポータブル電源があればこれまでより質の高いキャンプライフが実現します。
ぜひあなたにとってぴったりのポータブル電源を見つけてください。

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